国際物理学研究論文コンテスト

竹村君(高3)国際物理学論文コンテストで入選

 2007年から2008年にかけて行われた世界中の高校生対象の第16回国際物理学研究論文コンテスト First Step to Nobel Prize in Physics (ノーベル物理学賞への第一歩賞)において,小石川高校3年(応募当時2年)の竹村君の研究論文が,日本から唯一の佳作入選(honorable mention)を果たした。このコンテストを主催したポーランド科学アカデミーは,このコンテストの他に国際物理オリンピックも毎年開催しており,後者が限られた時間内に難問を解く力を競うのに対し,前者は長い時間をかけて取り組んだ研究論文の成果を競うものである。論文は英語で書くことが義務づけられており,世界各国の物理学者が審査にあたる。審査は厳格で大人の研究者と同じ扱い(quite adult)であり,オリジナルな成果が要求される。
 竹村君の論文は 「If our Earth is not a Sphere but a Rod or a Ring, can we know it by observing its Gravitational Force from a Spaceship far away 」(地球がもし球形でなくて棒状や輪の形だったら,遠く離れたところにいる宇宙船から重力を測定することによってそれを知ることが出来るだろうか)というものであり,それぞれの形の地球からの重力を積分によって計算し,考察したものである。非常に遠くからはどのような形でも質量が一点に集まっているように見えるだろうというのは当然でありその時の重力は距離の2乗に反比例する。竹村君はさらに近づくことにより,距離の3乗に反比例する項,4乗に反比例する項などが生じ,これらの項の有無や各項の係数間の関係によって地球の形やそれが置かれた方向を決定する方法を明らかにしたものである。
 小石川高校は2004年に津村さん(当時3年)が日本で初めてこのコンテストで受賞して以来,2005年に松野さん(当時2年)と根本君(当時3年),2006年に小林さん(当時3年),2007年に小田君(当時2年)と今回で5年続けて入賞・入選している。今回の竹村君の論文はそれに加えて,日本で初めての理論の論文による入選であり,本校生徒が世界に対してこのような優れた能力とオリジナリティを示し得たことを私たちは大きな名誉とよろこびとするものである。

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